ギミー・シェルター ザ・ローリング・ストーンズ
ギミー・シェルター ザ・ローリング・ストーンズ
2か月前ぐらい、ストーンズのレット・イット・ブリードを聴いていた。歌詞をながめていたら、今まで知らなかった意味が突然わかった。タイトルがGimme ‘A’ Shelterじゃないことや、最後のサビの歌詞とそれまでサビとの対比。ミック・ジャガーは本当にいい歌詞を書くと思う。
この曲が録音されたのは1969年。前年11月にニクソンが大統領に就任。ヴェトナム戦争や何やかんやで、とても閉塞感があった時代だとミックは回想している。ヒッピーの時代は終わろうとしていた。
サビのIt’s ~ awayというのは、それは~の距離にあるということだ。shotにもkissにもaがついている。戦争は発砲一回、愛はキス一回の距離にあるということ。それに気付いたとき、全身に鳥肌がたった。何で今までこんな簡単なことに気付かなかったのかと思った。kiss awayは、痛みなどをキスしてぬぐい去るというのとかけてあると思う。痛いの痛いの飛んでいけ的な。
印象的な女性コーラスはメリー・クレイトンによるもの。女性コーラスを入れることを思い立った彼ら。真夜中、眠ろうとしていたメリーに知り合いのプロデューサーから電話がかかってきた。デラニー&ボニーのボニー・ブラムレットの代役だった。
「強姦、殺人!」何でこんなことを歌わないといけないのかと聞いたら、メンバーたちが説明してくれた。かっこいいなと思った。真夜中のスタジオに呼び出された彼女は妊娠中だった。お腹が重かったから座って歌った。彼女の歌を聴いて興奮したメンバーの声が3:00過ぎに入っている。
Gimme Shelter - The Rolling Stones “Let It Bleed”
Oh, a storm is threatening
My very life today
If I don't get some shelter
Oh yeah, I'm gonna fade away
ああ、嵐が脅かしている
今日、まさに俺の命を
避難するところがなかったら
そうさ、俺は消えてしまいそう
War, children, it's just a shot away
It's just a shot away
War, children, it's just a shot away
It's just a shot away
戦争は、そう、一発で始まる
一発の銃弾で
戦争は、そう、一発で始まる
たったの一発で
Oh, see the fire is sweepin'
At our streets today
Burnin' like a red coal carpet
A mad bull lost its way
ああ、炎が焼きつくしている
今日、俺たちの街で
赤い石炭の絨毯のように燃えている
狂った雄牛が迷い込んだ
War, children, it's just a shot away
It's just a shot away
War, children, it's just a shot away
It's just a shot away, hey, yeah
戦争は、そう、一発で始まる
一発の銃弾で
戦争は、そう、一発で始まる
たったの一発で
(Merry Clayton)
Rape, murder! It's just a shot away
It's just a shot away
Rape, murder! It's just a shot away
It's just a shot away
Rape, murder! It's just a shot away
It's just a shot away
(メリー・クレイトン)
強姦、殺人!一発で始まるわ
一発の銃弾で
強姦、殺人!一発で始まるわ
一発の銃弾で
強姦、殺人!一発で始まるわ
たったの一発で
Mmm, the floods is threatening
My very life today
Gimme, Gimme shelter
Or I'm gonna fade away
ああ、洪水が脅かしている
今日、まさに俺の命を
どこかに避難させてくれ
さもなきゃ俺は消えてしまいそう
War, children, it's just a shot away
It's just a shot away...
I tell you, love, sister, it's just a kiss away...
It's just a kiss away...
戦争は、そう、一発で始まる
一発の銃弾で たったの一発で…
だけど愛は、そう、一回で始まる
一回のキスで たったの一回で…