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トラッシュ!この街が輝く日まで

トラッシュ!この街が輝く日まで Trash

 

ゴミ山のスラムで暮らす少年ラファエルは、ある日財布を見つける。中には現金の他にIDカード、少女の写真、カレンダー、動物のロト、鍵。すぐに警察がスラムにやってきて財布の捜索を始めた。裏に何かがあると感じた彼は、警察に追われながらも友人のガルド、ラットの二人と一緒に謎解きを始める。

 

勧善懲悪な作品はひさびさに見ましたが、素晴らしかったです。貧しい少年たちの側と、腐敗した政治家と警察側で善悪がはっきり分かれています。南米でレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが絶大な人気を誇る理由が一発でわかった。

 

この映画のテーマは「奇蹟」と「正しいこと」です。ブラジルが舞台なこともあって、カトリックなシーンが多い。ハラハラするストーリーと映像が綱渡りのように、奇蹟的に進んでいきます。そして、正しいこととは法律や道徳や宗教や常識から生まれるものではなくて、人間としての良心から生まれるものです。

 

少年役の3人はほぼ素人らしく、とてもみずみずしかった。スラムのために働いているアメリカ人の酔っぱらい神父役のチャーリー・シーンと、NGO職員役のルーニー・マーラもいい味を出していた。

 

ラスト近く、アメリカ人二人の「出エジプト記」と「黙示録」のやりとりがとても良かった。少年たちが聖書にある最後の謎を解こうとするシーンでEXODUS(出エジプト記)のページをチラ見せした後にこれですからね。チャーリー・シーンといえば『地獄の黙示録』なのも計算していたのだろうか。

 

オススメ度 ★★★★☆