The Beatles “Help!”

The Beatles “Help!”

ザ・ビートルズ『ヘルプ!4人はアイドル』

 

1965年8月6日リリース。ビートルズでいちばん聴いた一枚かもしれない。彼らの音楽は20年聴いても飽きないどころか、聴くたびに新しい発見があるからすごい。A面は前週に公開された同名映画のサントラ、B面は新録になっている。このアルバムの魅力は何といっても前作フォー・セールから続く「弱気なジョン」につきると思う。見てくれも志村けんみたいなこの時期がいちばん好きだ。

 


 

このアルバムのジョンの曲は全部弱気だ。「助けて!」という叫びで始まり、ボブ・ディランの影響をモロに受けた”You’ve Got To Hide Your Love Away”、まるで自分とシンシアに歌いかけているかのような”You’re Going To Lose That Girl”、彼女は行ってしまったと嘆く”Ticket To Ride”。晩年のインタビューで「ひどい曲で、歌詞がクソ」と言っていた”It’s Only Love”、そしてラストはやっつけ感満載のラリー・ウィリアムズのカバー”Dizzy Mizz Lizzie”。

 

対して、ポールの曲はそれまでと同じく失恋とマッチョなラブソングの両方ある。「昨夜はあんなに優しかったじゃないか」”The Night Before”、「他に女ができたんだ」”Another Girl”、「ハートをくれたら別れないって証明するよ」”Tell Me What You See”、夢で見た女の子が忘れられないというカントリー曲”I’ve Just Seen A Face”からの、夢の中で浮かんだという”Yesterday”。

 

ジョンが大嫌いなイッツ・オンリー・ラヴには元ネタがある。シュープリームスの1963年のヒット曲「恋のキラキラ星」”When The Lovelight Stars Shining Through His Eyes”だ。ニール・セダカも同じ曲をパクって同じ年1965年にリリースしている。たしかニールのほうが先だったと思う。サビの歌詞World through a tearとWhat should I feelが驚くほど似ている。聴いたら一発でわかるよ。

 



 



  

ヘルプ!

ヘルプ!