アメリカン・スナイパー

アメリカン・スナイパー American Sniper

 

カウボーイになり損ねたテキサス生まれの男クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)が、海軍の特殊部隊シールズに入って狙撃手となり、イラクに計4回派遣されるという実話を元にした映画です。

 

この映画は西部劇のように作られていて、敵の狙撃手ムスタファをライバルという設定にしてふくらませています。イラク側の人たちにも当然いろいろな事情があるはずですが、クリスの視点から「仲間の兵士を、自分の国を”野蛮人”から守る」という一方的な描き方をしていました。だからこそ、アメリカが絶対正しいんだとか、クリス・カイルは英雄なんだと言いたいわけではないと思いました。

 

除隊後PTSDに悩む元兵士のために活動していたクリスは、一緒に射撃場に行った元海兵隊員に撃ち殺されてしまいます。自分が助けていると思っていた側の人間に殺されてしまうとは何という皮肉。奥さん役がシエナ・ミラーで、「フォックスキャッチャー」で殺されるデイブ兄貴の奥さんもこの人でした。両方とも愛国心にすがる人間の薄っぺらさを描いた映画だったと思います。セットで見ると良いかもね。

 

もちろんIMAXで見ましたが映像は迫力がありました。そして長さを感じさせなかったです。最後の戦闘の砂嵐が良かった。もはや誰が誰と戦っているかわからない感じが。 ちょっと原作読んでみたいなこれは。

 

★★★★☆

 

アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)