毛皮のヴィーナス

毛皮のヴィーナス La Vénus à la fourrure / Venus in Fur

 

マゾッホ(SMのマゾの語源)が書いた小説「毛皮のヴィーナス」を芝居にリメイクした演出家のトマ。主人公ワンダ役のオーディションにバカみたいな女しかやってこず、劇場から帰ろうとしているところから物語は始まる。そこに突然入ってきた「ワンダ」という名の無名女優。彼女の熱意に負けてしぶしぶオーディションを再開した彼だったが…

 

画面に映るのは劇場内の二人のやりとりだけ。本人のセリフと芝居のセリフ、演出家と役者、そして自分自身と演技の境界線がだんだん曖昧になってどろどろに溶けていく。トマが服装に合わないスニーカーを履いているのが目につくなと思っていたら、最後は凄いことになってしまいました。最近見た映画の中で一番ドキドキした。トマの携帯の着信音がワーグナーの「ワルキューレの騎行」だったのは地獄の黙示録を意識していたんでしょうか。

 

みんなが大好きなヴェルヴェット・アンダーグラウンドのバナナ・ジャケットのアルバムにも、マゾッホの小説に影響を受けた「毛皮のヴィーナス」という曲が入っている。ぜひ今年中に読みたいと思った。

 

オススメ度 ★★★☆☆

これも4に近い3。

 

The Velvet Underground – Venus in Furs “The Velvet Underground and Nico

 

 

毛皮を着たヴィーナス (河出文庫)

毛皮を着たヴィーナス (河出文庫)

 

  

Velvet Underground & Nico

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